2006.01.26 Thursday

はじまることには、すべて…

終わりあり。

ですよね。そんなことは世の常、なのでして…。


実は今日、思いもよらず私の日常がひとつ「終わり」になってしまいました。

今からちょうど3年前のおはなし。
チェロを習い始めて1年半が過ぎた頃、市の広報紙で「アンサンブル講座受講生募集」の記事を見つけました。
職場のみなさんや、チェロのせんせいまでも「まだ、他の人と合奏するのは…」と、結構悲観的観測?で、私の行ってみたい!!の気持ち、ほぼ否定の状態。

が、瞬間沸騰湯沸し機、兼、思い立ったら即実行しなければ気がすまないワタシメ。

職場の同期とお昼ご飯食べている時に、例によってその場にいたみんなに説得&説教されて、電話で問い合わせました。
(前にも書きましたが、電話かけるの極度に大嫌いで、かけるのに人の何十倍も根性と度胸がいるkirikoです…)

で、担当者の方曰く。
「この講座は4年前から始まった講座で、受講生の皆さん、どなたもバリバリと弾いていらっしゃいますよ〜。チェロですか?チェロの方も一人いらっしゃって、かなり弾けていますねぇ…。指導も元Oフィルのフルート奏者だった一流の先生にして頂いてますし…、え?初心者の方なんですか?………でも、せっかくですから、ぜひ、一度見学だけでもいらしてくださいよ、ね?ね?」


…正直、ブラバンアレルギーの発作が再発しかけました。
また初心者だめなのか〜(はぁ)…って。
しかもチェロは私の考えではまだマイナー楽器で、「チェロなんですけど…」と言うだけでかなり重宝がられると思っていたのに、チェロがんがん弾ける人が居る講座なの?…てな具合。
でも、電話してしまったし、名前言ってしまったし、とりあえず行かないと……

見学に行くと、もう一人見学の方がいらっしゃって。
ひとりで入るのは心細いけれど、二人なら…と思ったり。
受講生のチェロの方には「私まだ教則本ここまでしか進んでないんです」と話かけられたりで。(当時の私と同じような所を練習されていました)

…こうして、私のチェロ人生?に「アンサンブル」の6文字が加わったのです。

結局、もう一人のチェロの方は、ちょうど私が入った頃にご結婚されてお引越しされ、私とほぼ入れ替わりみたいになってしまったので、フルート二人にヴァイオリン、ヴィオラ、そして私の5人でアンサンブルをしてきました。

レッスン受けている時は、もっと人数が集まれば…という事がみんなの悩みの種?で、でもなかなか木曜日の夜に町外れの市の施設に来れる人、習わなくても自分で基本的なことは弾ける(吹ける)人、しかも楽器を持参できる人という、三拍子そろった条件を持っている方がいなくて…5人から増えることも減ることもなく、ほのぼのと楽しく練習してました。

私的には、つい最近ではこの5人編成が実はちょうどいいアンサンブルメンバーだったりするんじゃないの?と思ったりしてましたが…。バランスとれていると言いますか…。
(うちのせんせい曰く「岸和田のアンサンブルよりよっぽどバランスいいと思うけれど…」ちなみにせんせいの講座なので、チェロメンバーが標準?の編成より多いらしいです、岸和田は。)

でも、確かにオーケストラの曲を弾くには、あまりに淋しい編成だったのかも知れないです。三年間で練習してきた曲の半分はハイドンの交響曲をアンサンブルにアレンジされたものだったので…。

先生のご都合が(先生は一流のフルート奏者なので…)つかなくなってきたこともあり、先生から、この講座の指導はできないという申し出があり、先生なしでは継続することができないと、相談の結果、本日をもって解散と言う結論に達しました。

今、私はその先生に頼まれて、去年9月から助っ人で参加している隣町のコープのアンサンブル講座でチェロ弾いたり、自分のチェロのせんせいの岸和田アンサンブル教室へ通ったりしてます。
でもやっぱり、この地元のアンサンブル講座は、私にとってはホームグラウンドというか、実家みたいな場所だったので…。なくなってしまうということは、やっぱり淋しいです。

超初心者だった私を快く、仲間に入れてくださった、しかもいつまでたっても超ドへたくそなのに、一緒にアンサンブルしてくださった、最初の仲間。みんなであわせることの難しさと面白さと奥深さを教えてくださった、みんな素敵な演奏者でした。多分、あのアンサンブルは、私にとって「帰る場所」みたいな、そんなところだったから…。

「この講座の指導やめます。」と先生がおっしゃってから、本当に解散が決まるまでわずか5日のことで、あまりに突然の終わりで、実はまだ「木曜日のアンサンブルがなくなった」っていう実感があまりない気もします。
木曜日がきたら、楽器をもって、車に乗ってそうな、そんな気がしています。
あの部屋に行ったら、みんながチューニングしている音が聞こえるような気がしています。

でも、先生にもご事情があることですし、皆さんにもそれぞれ他にしなければならないことがたくさんあったりする訳なので。
いっぱい悩みましたが、絶対私のわがままでいたずらに引っ張ってはいけない、と、私の中でもそう結論を出したことです。

とても、残念です。
でも、チェロを一切弾けなくなるわけではないので、今まで以上に頑張らないといけないな、と思っています。

毎週とか月一回とかのアンサンブルはできなくても、同窓会的に、ほんの時々でいいから。
いつか、また5人でアンサンブルできたらいいな、って正直思っています。


だから、その時に、みんなに「kirikoさんは相変わらず進歩ないねぇ〜」と思われないように、しなければ。


長くて短い3年間、先生、皆様、本当にご指導ありがとうございました。
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