2007.02.10 Saturday

せんせい、ゴーシュになる。

「演奏会で、チェロ弾くんよー」
と、せんせい(ワタシメのチェロのせんせいです)がおっしゃられたのは、去年の終わり。

せんせい、先生業に徹していらっしゃいますので。
せんせいの演奏をレッスン以外で聴けることなんて、ありえない!ので。

「これは絶対に行かなくちゃ!」

…ってことで。
せんせいには内緒で、こっそり、聴いてきました。
(…って実際は、ワタシメが観に行った事、後でせんせいにちゃんとご報告したのですが、笑)

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のお話会、演奏つきでお届けします、という「お話会&演奏会」で。
落語家さんが語りを、管弦楽団が演奏を担当する、一度で二つ楽しめる会でした。

セロ弾きのゴーシュ=チェロ弾きの、お話。
みんなで18人の管弦楽、だったんですが。
チェロはせんせい一人で。

お話にあわせて、演奏が流れますよ、って感じだったのですが。時々。
「ゴーシュは汗をふきました」
と、落語家さんが語ると。
舞台上のせんせいも、ハンカチを出して、汗を拭く真似をされたり。
なんか、すごく言い方悪いんですけど。
「せんせい、かわいい!」って感じ。
いつものせんせいが、そのまま、舞台の上で、ゴーシュになってまして。
ほのぼの〜と、してて。
ついつい、観ているワタシメ、にやけてしまってって表現かな?
終始笑顔のまま、観てしまいました、って感じ。
お話の世界にどっぷりつかりつつ。
せんせいのしぐさに口元緩みつつ、せんせいの音色にただ「きれい…」とポーっとしてしまいつつ。
約2時間、本当に素敵な気持ちになれた、演奏会でした。

セロ弾きのゴーシュと言えば、作品中に「第六交響曲」という呼び名でベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が登場しますが。
もちろん、その演奏も、聴けましたよ。
一番最後に、一楽章全部通して、ではなかったですが。
中盤から最後まで、の部分かな?を18人皆さんで演奏されてまして。
あれ、せんせいって、あんなに楽しそうにチェロ弾かれてたっけ?って実は、その時、思ったのですが。
(我が家でお手本?弾いてくださる時は、どっちかって言うとピシっと弾かれてる感じですので…)
ゆったりと、のびのびと、とてもゆるやかに演奏されてまして。
でも、その時もせんせいの音は、いつもどおりやわらかくって、包み込まれるような音で…。

「どおやったら、ああなるんだろう?」
って、思いつつ、帰宅後必死でチェロ弾いたワタシメです。
(…って、いくら頑張ってもどうにもならないワタシメなんですが…笑)

せんせいの音色で彩られた「セロ弾きのゴーシュ」の世界に。
素敵をいっぱいいただいた土曜日でした。
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