2009.03.01 Sunday

チェロの、名医さん

本日、久々に、きしわだの、おけいこ、でした。
さて、今日のお話は。
おけいこが終わって、みんなが楽器を片付けてる時の話です。
せんせいが、3rdチェロkimunonさんに、突然、おっしゃられました。

「kumunonさんの、チェロ、割れてる!」

言われたkimunonさんも、みんなも。
「え゛っ?!」
って、感じで、めっちゃびっくり!で。

割れてる、って、でも。
さっきまでkimunonさん普通にチェロ弾いてたよね??
しかも、ちゃんと音出てたやん?
どこが、おかしいの?!ってワタシメ、思ってると。

「ほら、ここ」

って、せんせい、kimunonさんのチェロの、下の方を指さして。
「板が離れてるでしょ?」
と、おっしゃられたんです。

よぉぉぉく、みてみたら。
確かに。
表板と、側面の板が、微妙にずれてて。
見えるはずのない、表板の内側の木目(塗装されてなくて白いところ)が、ほんの少し見えてました。
でも、それは、眼をこらして見て、ようやくわかるほどの、ちいさな、ちいさな、ずれでした。

「なんで、せんせい、こんなちょこっとのずれが、わかったんですか??」

って、ワタシメが聞いたら。
せんせい、いわく。

「そりゃ、な。みなさんの健康状態は、常にチェックしてるから。今日、kimunonさんのチェロ、ちょっと音おかしいな、って思ってたから、みたら、わかるよ」

…とのこと、でした。

kimunonさんが、楽器をケースにしまおうとして。
その割れ目があった面をせんせいのいらっしゃった方向にむけた瞬間。
ほんのその一瞬に、ちいさなその異常を発見してしまえるなんて。

「せんせい、すごい…」

って、後で改めて、みんなでかなりびっくりしていたのでした。

ちょっと入院したら、kimunonさんのチェロも回復して元気になるとのことで、早期発見できてよかった、って事でした。

ひとりひとりのチェロの弾き方だけではなくて。
その人の楽器の健康状態まで、いつも何気に診てて。
ちいさな異常をすぐ発見できるなんて…。

せんせいは、チェロの名医さんでもあるんだわ、と思った、今日のおけいこだったのでした。
(ま、実際に手術されるのは楽器屋さんですけどね…。)

しかしまぁ。
「健康状態」をみられてるのも、「入院」が必要なのも。
人、ではなくて。
チェロ、なんですけど…(笑)
なんといいますか。
物言わぬ楽器なんですけど。
わが子同然状態になってるせいか。
つい擬人化して表現してしまいます。

kirmunonさんのチェロさんが、元気になりますように…。
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