というわけで。
怒涛のチェロの三連休。
(土曜日隣町コープさんのアンサンブル、日曜日岸和田のアンサンブル、本日個人レッスン@ワタシメの自宅。ちなみに、再来週の週末も同じスケジュールの土日月、となっております。)
最後を締めくくるのが、本日の個人レッスンで。
やっと、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード、終わりました〜!!
って、発表会が4月だったから、発表会終わってからずぅぅぅっと弾いてたから。
5月、6月…ありゃ、半年…。
やれやれです。
どんだけ、かかってるねん!!
ですね。
でもね、あこがれてた曲だったから。
妥協はしたくなかったし。
けど、弾いてるうちに、すごい嫌いに思えてきて。
そのうち飽きてきて、もう嫌(T_T)って思えたこともありましたが。
だけど、なんとか、暗譜して。
何とか、せんせいの言わんとされる弾き方が、つめの先くらいだけわかった気がする。
おりこうさんにリズム通り弾くんじゃなくて。
ワタシメは、こんな風に弾いたらきれいって思うんだけど…。
って、思えてきたから、まぁ、よし、ってなったんだろうなぁ。
やっぱり、深い音色が響いたら、すごいきれいな曲ですしね。
チェロって言ったら、多分本当にこの曲、だと思うし…。
チェロ弾きkirikoの目標としてた曲。
お稽古続けること、6年と3ヶ月で、一つ、クリアです。
…と、思いきや。
せんせい、帰られる直前に。
「次、弾いてもらう曲、置いて帰るわ、な」
と、ぶ厚い楽譜を差し出されました。
例によって、表紙から、外国語です。
いっぱいローマ字並んでます。
うにゃ…だからワタシメ横文字読めません(T_T)
(ちなみに、英語が苦手だったから、国文学科に進んだワタシメですから…。)
と、思いつつ。
ゆっくり解読。
は、は、ハイドン?
の。
えーっと…。
と、頭の上に?????????
ってなってるワタシメをみて、せんせい、ひとこと。
「コンチェルト、よ。」
こ、こんちぇる、と?
最近、おしゃれなジャムに、なんか変な呼び名ついてるよね?
(それは、コンフィチュール、だったかな?)
お菓子屋さんの、横文字?
(それは、コンフェクショナリー、だったかな?)
あ、作曲者のこと?
(それは、コンポーザー、だっけ?)
ちがう、指揮者!!
(だから、それは、コンダクター)
と、本当にどうでもいいネタは置いといて。(笑)
コンチェルト。
日本語で訳すと「協奏曲」
つまり。
「本当なら、オーケストラをバックにして、チェロがソロをとる曲、それが、つまり。チェロコンチェルト、ですよ、ね?」
と、ワタシメ、恐る恐る、聞いてみましたが。
ワタシメも一応6年チェロ弾いてるので、それくらいのことはわかっていたらしくて、見事正解!
せんせい、さらりといつもの爆弾発言を続けられました。
「そう、これは、一人のチェロ弾きがソロで、本来、オーケストラバックにして、弾く曲やな。もちろん、そのチェロのソロのところを、弾いてもらうんよ。」
「…………は?」
「ま、1楽章だけで仕上がるまでに半年かかると思っといて、な?」
「……………は??」
(ってか、そんな難しいのをなぜワタシメが…←kiriko心の声)
「でも、このハイドンのチェロコンチェルトの1楽章が終わったら」
「終わったら?」
(ワタシメ破門ですか??それは絶対に嫌やぁぁぁぁぁ(T_T)ですっ!!←kiriko心の声)
「終わったら、オーケストラ、受けに行ってもいいから」
…………………え?。
オー、ケスト、ラ、です、か???
せんせい、いま、何おっしゃいまし、た??
オケ、って………。
だって、今までに何度か「オーケストラ行きたいです」ってせんせいに言ったことがあったけど。
いつも。
「ま、な」
の、たった二言で。
(通訳すると「今はまだ早いから却下。」)
だったのに。
「でも、やっぱりオーケストラしたいです。」
って、訴えたら。
「でも、な、ハ音記号、すらすら読まれへんよ、な?」
って、一番うぐぐぐっ、な、痛いところを、せんせいおっしゃられて。
とにかく。
そうだなぁ、去年の終わりまで、たまに、何度か。
そんな話、せんせいとしてて、いつも結論は同じ。
簡単に言うと。
「だめ。」
だったから。
そうよなぁ、オーケストラは、仮にせんせいの反対を無理やり押し切って行ったとしても、絶対、ついていけない世界だし…。
ってか、今は岸和田でみんなでアンサンブルしてるのが、何より楽しいから、それでいいし、それが一番いい。
と、思ってる、ん、です、が………。
という、長々しいことを一瞬にして頭で呆然と思ってたら。
(多分、かなり、ワタシメ、きょとん。と、してたと思います。)
「だって、オーケストラに、行きたいん、やろ?」
……多分、それ聞いても、まだ、鳩が豆鉄砲食らった顔してたと思います。
オーケストラ、なぁ…。
ヴァイオリンさんがたくさんいて、ヴィオラさんもいっぱいいて。
チェロ弾く人も山のようにいて。
そこに木管楽器とか金管楽器が普通にすわってて。
打楽器がたくさんあって、それを弾く人ももちろん、いて。
もしかしたら、それだけたくさんの楽器弾きがいる世界だから、そこには白馬の王子様がいるかも♪、…ってよこしまな考えは置いておくにしても。
憧れてた、夢の世界なんだけど。
なんか、ぴん、と来なかったんですよね、正直。
だって。
オケにいくってことは。
「だって、せんせい、岸和田をやめることになるかも、ですよ、それは今のワタシメには、絶対いやな事ですから…オケは…考えちゃいます」
と、言ったんですが。
オーケストラ、かぁ……。
うーん。
岸和田に行くことに影響が出ないなら。
岸和田に行き続けられる状態で、オーケストラできるなら。
何もためらうことはない気がするけど。
オーケストラに行こうとも。
岸和田のみんながワタシメの大事な演奏仲間であることには変わりないわけだし。
ワタシメのチェロの先生は「せんせい」であることにも、変わりないわけなんだから。
行けるんだったら行けばいいんだろうけど。
何だか、あえて、実際にせんせいにそうおっしゃっていただいた、ら。
心のどこかで、正直。
うれしいはずのことで、確かにうれしくはあったんだけれど。
ちょっぴり、どこか淋しいような、気がしました。
不思議なもんですね…。
とはいえ。
とにかくその「ハイドンのコンチェルト」が。
(ちなみに作品番号までワタシメよう解読しませんが、とにかく、ハ長調です。)
弾けないことには、せんせいのお約束果たせない状態になりまして。
オケもへったくれもないわけなので…。
とにもかくにも、練習しなきゃいけません。
ちなみに。
バッハの無伴奏も1番の「プレリュード」が終わったと言うだけで。
バッハの無伴奏曲集は残りまだあと35曲もあるんですよ。
なので、次の宿題は1番の二つ目の曲「アルマンド」だったりします…。
バッハさんの先もとんでもなく長いのでした…。
チェロの話をしてると、止まらなくなっちゃう自分に苦笑いしつつ。
とにかく、頑張りますっ!です。