2012.05.05 Saturday

岸和田の、帰り…

の、電車内です。

5月5日、土曜日です。
しかも、夕方です。
が、まぎれもなく。
岸和田の、帰りです。

と、言うか、正確には、岸和田のふたつ隣街、泉佐野市からの帰り道です。

ワタシメのチェロのせんせいの生徒さんで。
スーパーウルトラすごい!生徒さんがいらっしゃいます。
4歳の時に、チェロをワタシメのせんせいに習いはじめて今17歳、高校3年生の男の子です、だから14年、せんせいについている生徒さんなので、恐れ多くも、兄弟子さんです。
小学校5年生の時から、ワタシメも演奏、聴かせてもらってますが。

高校生最後のコンクール。
最後くらい、やっぱり、聴きたい。
と、思って。

泉の森ホールまで、行ってきました。

うん。
バッハも本人は、しくじった、って言ってましたが。
素人のワタシメには、どこをしくじったの?
って感じだったし。
中学生の時と、高校生になったばっかりの頃に、彼のバッハ3番と5番と聴いてますが。
正確に、機械的に、の演奏から、だんだん、やわらかい、表情のある演奏になってきて。
今日の2番も。
深みのある音色がよく響いていたし。
楽譜通りに淡々と弾くのではなく。
正確な音程、美しい音色の中に、何か彼の考えがある、ということが、よくわかる演奏でした。

自由曲のカバレフスキーのコンチェルトは。
(しかも2番って、プロのチェロ弾きでも知らないような、マニアな人でも知らないような曲でしたが…)
楽譜が想像できないくらいの難解不明な曲でしたが。
僕の音を聴いてくれ!

って声が聞こえるような、そんな演奏で。
終わった瞬間、客席がどよめいたのがよくわかりました。

この前まで。
とても上手な、お手本通り何でもこなす、すごいよく弾ける天才なオコサマ、だったのに。

いつのまにか、演奏家になったんだなぁって。
聴いている間に、涙が止まらなくなってしまいました。

あれだけ、弾いて。
もしちゃんと評価されなかったら?
と思ったら。
とても怖かったので、結果も聞かずに帰ってきました。

もうすぐ、結果の出る頃かな…。

審査員の先生方が、正当で納得の行く判断をされていることを、切に望みます。
ワタシメ、チェロ、本当にもう二度と弾かない、と。
連休がはじまる前に思ったけど。
やっぱり、弾かなきゃダメだ…。
と、思います。

帰ったら、とにかく練習しよう……。
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