2006.10.05 Thursday

無心で自分に帰ること。

そういえばの、お話。
今、チェロのレッスンで、エルガーの「愛のあいさつ」練習してます。

こういう曲、ワタシメ好きだなぁ、って気がします。
好きな曲=練習真面目にする…ってのも、ありまして。
今日も真面目に?!1時間位練習。
(ワタシメ、チェロ弾き始めて3〜5年目位の時って、本当にレッスンの前日くらいしか楽器、触らなかったのに…)

最近では、チェロの練習始めると。
この曲の先にある風景って、どんなのだろう?って。
曲の持つ世界を、自分なりに、イメージするし。
それを、どうやったら音に表現できるの?って、考えますし。
で、汚い音しか出ない自分の、原因ってなに?って反省もします。
そうこうして、チェロ弾いてる間に。

気が付いたら、日常のばたばたやら。
ちょっぴり、心に引っ付いてる、もやもや気分が。
きれいさっぱり、すっきり、リセットされてるんです。
…不思議なもんです。

自分の音に癒されてる…、って事は、絶対にありえないので。
ワタシメ、自分の出す音に、「心の老廃物」全部引っ付けて。
もやもやの全てを音に変えて、外に放り出してるんだろうなぁ…。
昔、ワタシメのピアノを聴いていた母が。
「(kirikoの)ピアノ、八つ当たりの音やね」と言いましたが…。

先日のレッスンで「愛のあいさつ」弾いた時。
せんせいが伴奏の譜面をチェロで一緒に弾いてくださったのですが。
その音色は、とてもとても、深くって。
鮮やかで透明感があるのに、とても優しい音色。
ワタシメが思い描くこの曲の世界の、それ以上の世界が、一瞬にしてそこに、広がっていました。
その音色に「ハッ!」としてしまって。自分の演奏を止めかけた位。
せんせいの音色は、まさに、そんな世界を奏でてました。
どうしたら、あんな風に、弾けるのかなぁ…
…って、せんせいの「人柄」でしょうね、結局。
(ワタシメはせんせいと正反対の性格だから、なぁ…。はぁ…。)

ワタシメが音を出す、「愛のあいさつ」は。
いったい、どんな音で、聴く人に、届くのでしょうかねぇ…。
「雑踏の中の大喧嘩!」
…みたいに、ならないことを、ただひたすら、願うのみです、笑。
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