2009.05.24 Sunday

ロッシーニ 忘れた頃に あらわれる…

…以上、今日の一句、です。

ハイ、本日は例によって、きしわだのアンサンブルの日でございました。

どんなにお仕事が忙しくても。
どんなに練習してなくても。
どんなに予定をお断りしても。
きしわだのおけいこだけは。
何があっても絶対にお休みはしません!!
…と、そんなこんなで、4年目にして、皆勤賞なワタシメ。
(…そんなこと誰も知らないと思います、ので、つまりの所の自己満足。)

でも、さすがに次は、くじけて、ズル休みするかも、の、雲行きです。

だって。
あの史上最大に難しい、ロッシーニ。
再び、です。
再来、です。
再現、です。

なんでですのん〜(T_T)。

しかも、前回弾いた弦楽ソナタと、全く同じ曲って訳では当然、なくて。
「前のは、1番なんよな。今度のは、4番なんよー。」

………(・・?)。
よんばん?
よんばんって?
だからなんですのん(T_T)。

「じゃ、あわせよっか?」
って、だから。
あのぉ、だから初見で弾くのなんて、絶対無理、ってか。

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ〜。

譜面見て、唖然。
大嫌いな天敵記号が途中ににっこり佇んでるじゃないですか…。
ハ音記号っ!!
ハ音記号、だから読めないのに。
だからだから、なんでですのん。

「あ、ハ音記号のとこは、ソロやからな」

はい??
ソロって??
だからだからだからなんでですのん??

こういう、チェロパートが難しい旋律パートと伴奏パートに分かれる時は。
難しい方は、航くんが弾くのが常ですやん。
しかも、難しいだけにとどまらず、ソロで旋律が出てくるなんて。
こんな場合は、絶対航くんが難しい方を担当するですやん。
何度も言いますけど。
ワタシメには、ハ音記号を咄嗟に解読するのも。
練習してすらすら弾けるようになるのも。
アンサンブルで長々旋律弾くのも。
無理!!
…ですってば。
と、悲痛な小声の叫びを発するも。

「ま、いつも楽なとこ弾いてても、おもしろくないもん、難しいのも弾かんとなー」
と、涼しい顔のせんせい。
…だから、難しいのを練習してる時間がないってば、は、心の声で。
(何気にワタシメ本日も出勤、昨日も朝から夜中まで残業でした。)

「じゃ、弾いてみよう♪」
容赦なく、譜読みの時間もなく。
いきなり、音だしを始めるせんせい。
と、相変わらず、初見なのに、何でもソツなく弾きこなす、うちのコンサートミストレス、バイオリンの、としちゃん。
それに普通に当然のごとく、すらすらとついていく、みんな。
ワタシメ、は。
だから、長い休符があったら、迷子になるってば、って、言ってるそばから、気が付けば「ハ音記号羅列コーナー」に突入。
…あのぉ。
だから、この記号の下では、ドレミ、も、読めませんってば。
何を弾いて良いかすらわからない、ですけど、と、完全に立往生状態で。

そこで、せんせいも、今日はここまでね、ってストップしてくださいましたが。

弾けるかー!!


…ですけど。

でも、この弦楽ソナタ。
悔しいけど、めっちゃきれい。なんです、よ、ね。
ワタシメ多分、#の曲より、♭の曲の方が。
この曲好きだな、って、思う曲、多くて。
なんか落ち着く気がするんです。
特に、♭3つとか4つの曲が好きなんですが。
(ただし、弦楽器ってシとラの双方に♭が付くと、あれやこれやと、かなり弾きにくくなるけど…)
この曲は、♭2つ。
ラに♭ついてない分、弾きやすいし。
♭2つの音色が、ちょうど、うちのアンサンブルで弾くのには、良い音色かも、って感じで。
♭2つは。
♭3つや4つみたいに、落ち着きすぎてなくて、明るさが残ってるし。
でも、ハ長調やニ長調の曲みたいに、明朗快活、軽快明快な音楽でもない。
みんなで弾いてて楽しいのは、確かに、明るくて元気な曲だけど。
自分が好きなのは、ちょっと押さえ気味の、やさしいやわらかい曲かも。

ってことは。
だから、この曲。
ワタシメ好みの曲にはあるんだよなぁ…。
(今まで弾いてきた曲の中で一番好きなのは、レスピーギの「リュートのための古い舞曲とアリア」だったりしますしねぇ…。)

だから、今回はワタシメが旋律パート弾くんでしょうけど、ねぇ…
そこはなんだかんだ言いながらでも、自覚症状?は、ありますよ、一応。
はい。
だって往々にして。
明朗快活明快活発な曲は、航くんの元気なチェロが旋律パートになるし。
落ち着いたやさしいきれいな曲だと、ワタシメに旋律パートが回ってくるんです。
航くんは大きな音ではっきり弾くのが得意だし。
ワタシメは、静かな曲をやさしく歌って弾くのが好きだし。
そういう個々の性格的なものを、ちゃーんとせんせい、把握されてて、なんとなくそういうすみわけ?が出来てるのは、承知はしてますけど…。

でも、ここまでことごとく難しいって…。
いくら住み分けの論理があるからとはいえ。
ワタシメにも、限界ってもんがありまして…
(どんな難しい曲でも、いきなり堂々とぱぱぱと弾ける航くんとはワタシメ全然レベルが違うんですってば、せんせいがそれを一番ご存知のはずで…)

「練習あるのみ。」
なんですけどねぇ。
(わかっちゃいるけど…)

来週、オケのファミリーコンサート、本番なんですけど…
(結局、中止にも延期にもならなかったんですってば。)

あのぅ。
バッハの4番弾かないで。
ロッシーニのハ音記号、解読に練習時間を費やしていいですか…。

きれいなんだけどなぁ。
きれいなものにはとげがあるといいますか…。
頑張らねば。
きれいな曲を、思うが侭にきれいに奏でられたら、素敵なんだけどな…

 

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