2009.06.17 Wednesday

変わったこと、変わらないこと。

予告どおり?!
本日、ワタシメにとって勝手ながらの『チェロ記念日』です。

本日から、ワタシメ。
チェロ弾き9年生になりました。
とはいえ、腕前?進度?は、まだまだ初心者レベルで。
8年弾いてたら、もっと本当は上達してなきゃいけないんだろうなぁ、と、思うんですけどねぇ…ま、そこは笑ってごまかしときましょう、笑。

チェロを始めたのが、8年前(…時間の経つ速さたるや…恐ろしいですねぇ…。)の、6月17日だったので。
本日はワタシメにとってのチェロ記念日です。

記念日なので、振り返ってみましょう!ってな訳で。

8年前と比べて「変わったこと」は。

練習量が格段に増えました…。
(ってか宿題多すぎ…)
行く場所が増えました…。
(あれこれ忙しすぎ、ってあちこち行くって決めたのはワタシメ自身…)
知人がたくさんできました…。
(アンサンブルの演奏仲間から、生徒さんの保護者の皆様、せんせいの生徒さんの皆様などなど、たくさんのお知り合いが増えました…。)


8年前と比べて「変わらないこと」は。

せんせい、と、ちぇろこさん。

はい。
ワタシメのチェロの先生は終始一貫「せんせい」ですし。
ワタシメの楽器は8年前からずっと「ちぇろこさん」なのです。

ちぇろこさんは「代わりの子に変えたい」って思うけれど。
こればっかりは、自分では、なんとも出来ないですし。
(楽器のことはすべて、せんせいにおまかせ♪なワタシメです、なので、自分勝手に楽器買えません、これも8年間全く変わってないですね〜。)

せんせい、は。
絶対変わらないですね。
他の先生に、ワタシメにチェロを教えるなんて絶対不可能って思うし。
せんせい以外のチェロ弾きさんの言うことなんて、聞く耳持ってないですもん、ワタシメ。
せんせいしか、ワタシメのチェロの先生ってありえないですからねぇ。
ワタシメのチェロの先生は8年間ずっと「せんせい」です。
これは、変わらなくて当然、なのでした。
で、未来永劫変わることはないです、絶対に。
(そんなことがあったら困るし、その時はチェロ辞めます。)

そんな、こんなで。
これから先も、変わらず。
何よりチェロが好きなワタシメであり続けたいと思う、チェロ記念日のチェロ弾ききりこでした。 はてさて、ここからは、長ーい続きです。
(携帯で読まれてる方には例によって自動表示されてしまって、長くなってます、ごめんなさい。PCで読まれてる方は、ボタンを押さなきゃ読めない隠しページになってるんですけどね)

ワタシメのそれまでの、8年前より昔の人生。
とにかく「チェロを弾きたい!」って思っていても。
もちろん、チェロに触ったことなんてなかったし。
半径10m以内でチェロを見たこともなかったので。
(オーケストラの演奏会で遠くに見たくらいでした…)
よくよく考えてみれば。
まさに、その日が、生まれて初めて、チェロに触れた日でもあり。
それどころか、初めて、間近でチェロを見た!!って日でもあります。
音色を単独で聴いたのももちろん初めてだし。
何もかも、初めて、だったと思うんです。
(…そんな状況でよく、チェロ弾きたい!!って思ったもんです…。)

ま、そんな無知で未知の状況だったからこそ。
いくらワタシメがチェロを弾きたいと願っても。
ワタシメにはそもそも、チェロを弾くのなんて無理かもしれないし。
やり始めたことを途中で投げ出すのは嫌い!って自負していても。
あまりに出来なくて、すぐ投げ出してしまうかもしれない。
そんな風に思ってたのも、8年前のお話です。
だから、始めると同時に楽器を買うってなった時も。
「一番安いのでいいです…」
って、安直なこと申し上げてましたしね…
(続けられないかもしれないって半分は思ってましたからね…)

社会人で、時間がなくて。
大人になって初めて触った楽器で、スタートも遅くて。
そんなんでほんまに弾けるようになるんかいな?
と、思いつつ。
そのうち飽きて、練習しいひんのちゃうん?
そんなんでほんとに弾けるようになるんかいな?
とかも、思いつつ。

時間もないし、練習もしないけれど。
続けてますねぇ。
辞めよう、と思ったことは。
一度もありません。
(辞めなあかんかも、と、思わされたことはありますけど…)

8年前と、同じで、変わらないこと、は。
本文にも書いてますが、改めてちゃんと書くと。
せんせいがワタシメの自宅に月2回レッスンに来てくださること。
って、当然のことなのかも知れないですが…。
でも。
もし、ワタシメのチェロの先生「せんせい」じゃなかったら。
そもそも8年も続いてなかったかもですし。
他の先生に習いたい!っていろんな先生に習ってたかもしれない。
せんせいがワタシメのチェロの先生だから。
チェロ続けていられると思うし…。
なので。
ワタシメのチェロの先生はずーっと「せんせい」です。
せんせい以外の先生にチェロを習うなんて絶対にありえないです。
言語道断です、空前絶後です、未来永劫です。
(なんの四字熟語やねん…)
とにかく、この先もずーっと、ワタシメのチェロの先生は「せんせい」で、それはたとえ10年目になっても20年目になっても変わらないと思います。
せんせいが「チェロの先生業」をお辞めになられたら。
ワタシメも「チェロ弾き」を辞めます。
ワタシメがチェロを弾くのを辞める時が来るとすれば。
せんせいが「先生」を辞める時しかありえない、と決めてますので…。

8年間、全く変わらないもの。
もうひとつは。
「ちぇろこさん。」
ですねぇ。
これも、本文のつけたしですが。
ちぇろこさんが我が家にやってきたのは。
6月17日よりもうちょっと遅くって。
多分それから2ヶ月程、あとのお話。
8月だったと思います。
何度も言ってる話なんですが。
せんせいの予想に反して。
ワタシメがあまりに「ちっこい」かったので。
(せんせいに初めてお会いした時に真っ先に言われた言葉が「ちっさい、な。」でしたからねぇ…今でも鮮明に覚えてます。)
最初はフルサイズのチェロが我が家にやってきてたのですが。
8分の7サイズのチェロに替えましょうって、せんせいがおっしゃられて。
レッスンが始まってから2ヵ月後くらいに、フルサイズのチェロさんと交換でやってきたのが、ちぇろこさん。
それから以後、ちぇろこさんから違う子に楽器を買い換えたい!って何度かせんせいに申し上げてますが。
結局、今も変わらず、楽器はちぇろこさん、使ってます。
レッスンを始めて丸5年が経過した頃に弓を買い換えたので。
ちぇろこさんに次ぐチェロを買い足す?!のは。
丸10年が経つまで我慢かなぁ…
(ってか、今日も弾いてて、ちぇろこさんでは色々限界があるんじゃ…って思ってしまいましたが…。)

8年間、変わらないのは。
せんせいと、ちぇろこさん。

変わらないのは、そのお二人だけで。

あとは。
想像以上に、あれこれ、変わった気がします。
自分の時間の使い方も。
チェロ練習しなきゃ!っていうのが2の次3の次くらいにあるし。
休日の過ごし方も。
アンサンブルのおけいこ、だったり、オケの本番だったり、することもあるようになりました。
8年前は。
ワタシメのチェロの世界って。
ワタシメの小さな部屋でだけ、存在していて。
そこには、せんせいとワタシメ、二人だけだったのに。
いつのまにか。
いろんなところへ、ちぇろこさんを連れて出かけるようになったし。
たくさんの音楽仲間のみなさんに、出会うことが出来ました。
チェロ弾きさんのみならず。
ヴァイオリン弾きさん、ヴィオラ弾きさんはもちろん。
フルート吹きさんに、クラリネット吹きさん。
(ちなみに、隣街コープのアンサンブル教室の先生はフルート吹きさんですしねぇ…あ、コープの先生とのお付き合いもかれこれもう6年半になりますね…。)
それに、一応、オケの中に入ることもあり、で、たくさんの楽器に囲まれて、座ってることもあるようになりました。
アンサンブルに行くことで。
かけがえのない大切な友人も増えました。
地元アンサンブルのみなさんとも、解散はしたけれど、いまだに、何かあると連絡やりとりとかしてますし。
きしわだのみんなは、本当に仲のいい演奏仲間で。
大人になって、こんなにたくさん、友人が増えるなんて。
8年前のワタシメは、多分。
全く想像してなかったと思います。
思わぬ副産物って行ったら言い方が変だけれど。
たくさんの方との出会いは、本当に。
チェロを弾くことで出会えた、大切な宝物です。
8年間で一番変わったものって、そこかなぁ。
人とのつながりがとにかく増えた、それが、一番変わったことかもしれませんね。

それから。
予想に反して、の、事ですが。

確かに倦怠期もありましたし。
残業続きで全く練習できない日が続いてたし(ってか今も練習時間がとりにくい状況は続いてますけど)。
それでも。
チェロ弾きやめたい、って思ったことは一度もないんです。
初めから。
あれだけ憧れていたチェロだから。
自分から「辞めたい」って思うことはないだろうとは、思ってたけれど。
「ワタシメには物理的に、無理だから、あきらめなきゃいけないかも」
って思うことがあるかも、って初めは思ってたので…。
多分、ワタシメ背が低いし、指がことごとくどんくさいから、ついていけないから、無理です、ってどこかで言われて、あきらめざるを得ないかもしれない、って、思いながら始めたけれど。
「無理」
ってワタシメが何度となく言っても。
「できるよ」
って、あっさりひとことで切り返すせんせいのおかげで。
あきらめることは一切なく。
なんとか、ちょっとずつ、進んでます。

その結果。
予想外だった、に、なるんですけど。
「うまく弾けるようになりたい」
って、かなり思うようになりました。
うまく、って、いうか、なんていうんだろう。
うまいって表現って、なんとなく、しっくりこなくて、そうだなぁ…。
やさしいまぁるい音で、音楽を奏でられるようになりたい。
そういう思いが、強くなりました。
難しい曲を弾けるようになったらかっこいいな、って、もちろん8年前も思っていたんだろうけれど。
難しい曲を弾くのは確かに、目標としてはあるけれど。
それより、もっともっと、強く思うのは。
やさしくて、やわらかくて、包み込むような、あたたかくてまぁるい、そういう音色が、自分にもだせたらいいのにな、って。
それが、この子にできる技だし。
チェロだから、成しうることだと思うし。
むしろ、自分がチェロ弾きなら、そんな、やさしくやわらかくあたたかい音を出せなきゃいけないな、って。
そんな風に思えるようになりました。
そんな、チェロ弾きになれたら、いいのにな…って。
そんなことを、ぼんやり、思うようになりました。

8年チェロ弾いてきて。
一番、変わったことっていうか。
自分の中で、たしかなものに、ちゃんとなったものは。
そんなふうに。
「チェロがとてもとてもとても好きです」
って、言えるようになった、ってことかなぁ…。
ワタシメにとって、チェロって。
偶然が奇跡みたいに重なって突然現れてくれた楽器なんだけれど。
8年前の6月17日が、ほんとに、存在してくれてたことっていうのが、どれだけ感謝しても仕切れないくらい、本当になんていうんだろう、なんていっていいかわからないけど、とにかく。
でも、そういう何っていうのかな?
何かを始めよう!!ってすごい意気込んで。
絶対チェロがいい!って決めて。
そこから、楽器のことや先生のことをいろいろ調べたりで、あれこれ迷って奔走してってな感じで。
かなりの体力を使って始めました、って言うんじゃなくて。
ある日突然、毎日の生活の中に、自然にチェロが増えてたって感じで。
初めてのときから。
普通にせんせいがチェロ持って我が家にいらっしゃって。
そこから、自分の時間のちょこちょこでワタシメもチェロを練習するようになって。
前々から、そんな生活してたなぁって思うくらい、そんな生活がごく当たり前みたいな感じ。
なんか新しいことが加わって、かなりしんどいです、えらいいろいろややこしいです、っていう気分は一切なかったんじゃないかな。
チェロのある生活が昔からの当然のことのように、チェロ弾いてました。

そう考えても。
チェロがやっぱりワタシメの楽器だし。
結局チェロ以外の楽器も、選択肢にあった時期も確かにあったけれど。
ワタシメの人生に用意されてたのは「チェロ」だったんだろうな、って思うし、ワタシメには「チェロ弾き」ていう人生以外は、初めから結局ありえなかったんだろうな、って思いますし。
ワタシメって、チェロ弾き以外の何者にもなられへん、の、やろなぁ、って、そういう自覚というか、実感は。
8年の時間分だけ。
「ワタシメチェロ弾きなんです」
って言えるようになった気がするな、って思います。

きっと。
ワタシメ、自分の中で。
チェロを弾いてる自分が、一番、まともな自分というか。
一番、自分で許せる自分って存在のような気がする。
チェロ弾きの自分は。
前向きでいられる気がするし。
チェロ弾きの自分は。
ちゃんと、自分のこと好きでいられる、そんな自分の気がするからかな…。

これから何年、チェロ弾き続けられるか、わからないけれど。
演奏すること、大好きなままのチェロ弾きであり続けたいと、思います。

 

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