2007.09.09 Sunday

憧れる。

一ヵ月ぶりの、岸和田へおけいこの日曜日でした。
プラス、今日は楽しみがもう一つありまして。
岸和田で一緒にアンサンブルしてる、チェロの航くんと、ヴァイオリンのとしちゃんが泉佐野のオケの定期演奏会に出られるとの事だったので。
レッスン前に、聴きに行ってきました。
「くるみ割り人形」と「1812年」をするって言う話は聞いていたので。
「くるみ割り〜♪楽しみ〜♪」って思って、会場にたどり着きまして。
プログラムを見て、かなり、びっくり。
そこにあった、曲名。

マーラー。
しかも5番。
さらに4楽章。

「…えっ!?」

って。
…目を疑いました。

再度確認。
そこには、間違いなく。

「マーラー交響曲第5番第4楽章『アダージェット』」

の、文字。

「うそっ!?」

目が本当に飛び出るくらい、びっくりしました。
私がチェロ弾きになる前から。
チェロをもし習える事があったら、いつかオーケストラで弾いてみたいって思っていて。
そして、オーケストラに入ったら、絶対演奏してみたい。
そう、思い続けて、今だに憧れている曲。

それが、紛れもなく、この曲、です。
マラ5、しかも、4楽章です。
この曲を、ワタシメの大切なアンサンブル仲間の、お二人が入ってるオケの演奏で聴けるなんて(T_T)。
プログラム見ただけで、泣きそうになっちゃいました。

実際、マラ5聴いた時に。
ワタシメ、例によって。
ひとり、ぽろぽろしてました。
やっぱり、この曲、すごく素敵…。
いつかワタシメも弾きたいよぉぉ、と。
そんな感じ。

この言いようの無い旋律が、すごくやっぱりやっぱりきれいで。
切なくて優しくて、淡くって。

そんなオーケストラの世界にはとんでもなく遠いところにいる、自分が。
とっても悲しく。

あーぁ、いつになったらワタシメもこんな風に演奏できるんだろうなぁ、と思ったらまた、涙に、ため息。
そもそも、ワタシメって、本当にチェロ弾けてたっけ?
ってか、ワタシメは、チェロ弾けます、って言えないよ…。
誰でも楽器を持って、弓動かしたら、チェロって音出る楽器だし。
ワタシメのチェロなんて、所詮そんなもんな、訳で。
音楽演奏してるレベルにあらず。

いつになったら、ワタシメ、チェロで音楽出来るようになるんかなぁ…。

今日は、ワタシメの生活の中で、一番楽しみな岸和田のレッスンでしたが。
あの演奏聴いた後で、自分がチェロ弾ける自信がなくって。
今日は「聴く人でいたい。」な、気分で。
自分のとんでもない音色を聴くの、いやかも…って思いつつ。

本日の岸和田のアンサンブルのお稽古。
航くんと、ヴァイオリンのyukさんお休みで。
4人という寂しい中で。
ワタシメ、航くんのソロ、代役するように命ぜられて。
(そんな突然、できません…。自分のパートすら練習してきてないのに…。って航くんが休んだら、代役命ぜられることは、実は百も承知の上だったのに、旅行やなんやで楽器一切触ってなかったですもん、この1週間。)
もちろん、まぁーったく、弾けない自分に、いつもにも増して。
「いやだよぅぅもう…(T_T)」
と、思ったワタシメだったのでした。

マラ5の4楽章に憧れたきっかけ、こちょこちょした理由が、あるんですが。
「それは、いつかお話しますね」と。
だいぶ前に、ブログにアップしてるんですが。
話すとしたら今日しかないなぁ…と思いつつも。

そんな話聞きたい!なんて奇特な方はいらっしゃらないはず、ってことで。
PCで読まれている方は、この続きをもし「読みたい!」とおっしゃられる方は、続きを読むアイコンを押して読んでみて、ください。
携帯で読まれてる方は、そのまま下に続きが表示されちゃうんですが…ごめんなさい。

とりあえず、チェロ、もっと頑張らねば…。です。
…というわけで、続き。
マーラーの交響曲第5番第4楽章「アダージェット」
この曲、実はですね。
今からちょうど10年前に放送されてたドラマで、かかってたんですよ。
そのドラマが、ワタシメ、すごくすごく、好きで。
多分、ワタシメの人生であんなに真剣にテレビ観るのは、それまでにも無かったし、これからも無いと思う。
(そもそもテレビ観ないワタシメですし、ドラマは特に観ないワタシメですので…)
…ってくらい、とにかく、はまってたんですよね、そのドラマ。
舞台になってた、南アルプスの町に、今でも旅をしたいって思うくらい。
(北アルプスには、行って来たところなワタシメですが。)

そんなに話題になったドラマでもなかった気がするので。
知らない方のほうが、多いと思うのですが。
そのドラマ、ストーリーがこんな感じ。
世界的な指揮者が。
あんまりに横暴すぎて、コンサートの時にオケに演奏ボイコットされるところから、お話が始まるんですよ。
(ちなみに、そのマエストロ役を三上博史さんがされてました)

そんなクラシックを題材にした、ドラマだったので。

当時、大学生だったワタシメ。
ブラバンアレルギー大爆発してた直後で。
チェロ弾いてみたいなぁ…ってその時既に思ってたから。
ブラスバンドでなく、オーケストラとクラシック音楽を題材にしてる、ってところが「へぇ…」って思って。
何気なく観たら。
最終回まで、本当に食い入るように観てしまった、んですよ。
あのドラマ観てなかったら、チェロに道はつながらなかったかも。
あ、ちなみのちなみに。
そのドラマでチェロ弾いてたのが、藤原竜也さんだったんですよ。
それがまた、めっちゃっこいい…って思ってしまいました。
それを観て、余計にチェロだな、チェロ弾きたいな。
…と思ったのは否定しません…(笑)
そういうミーハーな理由、ちょこっとだけあったりしますよ、笑。

それから4年後に本当に自分がチェロ弾きになれるとは。
その時は思いもして無かったですけどね。

とにかく、そんなドラマで聴いて。
あまりに美しい風景と一緒に流れてた曲で。
それが、ワタシメがチェロ弾いてみたい!って強く思い始めた頃に耳にしてたってこともあいまって。

チェロ弾きたい!
チェロ弾いてどないするの…。やっぱりオーケストラしてみたい。
(ここまでは、あくまでブラバンアレルギーの反発心)
でも、オケってどんな曲弾くのよ?
と、高校の音楽の時間レベルしか知識が無いワタシメは。
何にも、わかってなくて。
そんな時ワタシメの耳に届いた、あの涙が出てくるほど切なくて、優しいメロディが。
マーラーの第5番第4楽章だったというわけです。
なので、憧れの原点の曲です。

…って。
「ドラマで流れてたのが印象的だったから。」
という、真剣に音楽してる方からしたら。
なんて適当な理由なの、と怒られちゃうかも…な、どこまでもなんちゃってなワタシメだったので。
マラ5の理由は、なかなか言えなかったんですが。

それが、悲しいかなかもですが、ワタシメがマラ5をオケで弾きたい、という理由です。
多分、ワタシメが知らないところにも、すごい美しくて優しくて切ないメロディはたくさんあるはずなので。
もっと色々な曲を聴くことも必要よね、とは思ってますが。
(今日弾いたロッシーニの弦楽ソナタ1番の2楽章とかもすごいきれいだったし。)
とりあえず、なんちゃってチェロ弾きのワタシメの憧れの原点は。
こんな感じ、です。

おまけ。
そのドラマ、結局DVD化されることもなく、ですので。
もう二度と観ることは出来ないんだろうなぁ…って思ってます。
観られるんだったら、今また観てみたいですけどねぇ…。
(もちろん、チェロを弾き始めて以降に、そのドラマ観たことはありませんので…。)

 

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