2009.11.12 Thursday

投げ遣り中、そのに。


で、今日もチェロの練習さぼって、お茶中です。
目付きの悪いペンギン氏と、ご近所カフェまで。

お腹の調子が悪いペンギンさんは。
あたたかなカフェラテでホット一息。

へそまげてすねてるパンダは。
一人で新作ケーキを無心で食べつつ。
いつものプレーンチャイを片手に。

「せんせいのおにぃぃぃぃ。どうせ私にはできないもん、どうせ私は落ちこぼれだもん、なのになんであんなにおになんよぉぉ。」

と、無実のペンギンさんにぶちぶちぶちぶち、文句言うてます。

そして、ペンギンさん、たった一言。


「他の先生にチェロを習ってるパンダの姿は、絶対想像つかへんで。」


…ごもっともです。

わかっちゃいるんですよ。
ワタシメのチェロの先生ができるのは。
せんせいしかいないって事。

世界中探したって。
ワタシメのわがままに根気よく付き合って。
じーっと、我慢して、育ててくださるチェロの先生なんて。
せんせいのほかには、絶対にいらっしゃらない。

そんなこと、わかってるんだけど。

ほんとうにねぇ。
どうしたらいいんでしょうねぇ。

練習あるのみ、なんですけどね…。

と、ぶちぶち言いながら。
チェロ弾かないで。
ケーキ食べております。

やれやれ。

2009.11.12 Thursday

もうだめかもしれない。

最近のkirikoの生活。

朝7時半起床。
8時20分、出勤。
17時45分まで本業。

めちゃめちゃ自転車飛ばして、18時過ぎに帰宅。
18時半までにご飯食べ終わって。
19時までにお風呂に入って。

19時〜23時過ぎまで、ひたすらチェロの練習。

24時に就寝。

の、繰り返しです。
ここ2週間くらい。
1日平均、3時間〜4時間。
ひたすら、チェロの練習してます。

来る日も来る日も。
ご飯、お仕事、ご飯、お風呂、チェロ、眠る。

の、繰り返し。

他の事は一切除外。
って位。

それなりに、
必死で練習してるのに。


ここ半年くらいの間。
毎度毎度。

「音程が、おかしいです。」


と、言われ続けて、おります。

オンテイガオカシイ。
オンテイガアッテナイ。

そういわれるのが、もういい加減嫌で。

どどれみ、あ、おかしい。
広い、狭い、ここ、延ばす、ここは縮める。

同じことばぁぁぁぁぁっかり、何回も、何百回も。
毎日毎日。
もう限界、って位。
練習して。

それでも、相変わらず。
レッスンのたび。

「まだまだですね。」

って。

おんなじ台詞ばっかり言われて。
一歩も前に進めなくて。

「練習あるのみです」

って、最後には言われる。

こんなに練習しても。
練習が足りないらしく。
そんな自分が心底嫌で。

もういい加減、こんな自分はもう嫌だ。
と思って。

特にここ2週間は。
ありとあらゆる自分の時間、とにかく、チェロ弾いてました。
はい、上に書いたとおりの生活です。

オケの曲も。
アンサンブルの曲も。
一切練習しないで。
レッスンの曲ばかり。
ひたすら、ひたすら。
毎日黙々と。

これ以上練習しろ、っていうなら。
後は睡眠時間を大幅に削るしかない。
ってくらい。
(ひどい時には出勤前に30分弾いてから、ってのもありました。)
それくらい、練習しました。

毎日、背中と左腕、左手の指まで、サロンパス張りまくって。
びりびりして、眠れなくなるくらい。


それで。
今日。
個人レッスン。


これだけ弾いたんだから。
ちょっとは前に進むでしょう、って思ったのに。


「うーん。…もうちょっと、弾きこんどいて。な?」


………。
あの。
一日平均3時間。
休日は昼から晩まで、7時間から8時間。

なーんもせんと。

ひたすら。
私、チェロ弾きこみました。

「うん、その努力は、わかるけど(だめなものはだめです)…。だって音楽になってないし」

でも、この曲、好きですし。
こういう感じで弾きたい!!っての、自分なりにわかって。
楽しく弾いてるつもり。

「でも。音程もあいまいなとこ、あるし。」

って、毎度毎度、耳にタコが出来るだけ聞いてますから。
こんどこそ音程なんとかしな、と思って弾きましたが。

「でも、指の広げ方があいまいすぎるし、全然わかってへんやん」

だから、楽譜にココは広い、ココはせまいを全部書き込んで。
書き込んだままだったら覚えられないから。
だから、きれいに消して、叩き込んだのに。

「でも、今この時期に、ちゃんと音程正確に取れるようにしとかへんかったら、オケでもアンサンブルでも困るから、ここでちゃんとしとかな、あかんねん、いつまでもあいまいにしか弾かれへんくなるもん。」

……あのぅ、その台詞、ここ半年間くらいずぅぅぅぅっっとおんなじこと言われ続けてきて、もういい加減、そこから抜け出したいと思って。
時間が許す限り練習して。
これ以上無理、って所まで努力したのに。

それでも、私、言われることは結局。
やっぱり。

「できてへん」

なんですか…。

練習しなくても、「できてへん」
練習しても、「できてへん」

じゃぁ、私は。
「練習してもしなくても、結局おんなじ、ってことですやん」

「いや、今回は、練習したなって努力は認めるけど、でもできてへん。」

はぁ。

世の中の人が、みんな。
同じように半年も同じことを言われ続けるというなら。
私だって納得できるけれど。

現実は。
せんせいの、生徒さんたち。
私と同じ年頃の人で(20代〜30代の人)。
私と同じ立場の人って(大人になってから趣味でチェロ始めた人)。

実は、うんと先に進んでたりする。
…んです。

しかも、私よりチェロ歴がうんと短い人でも。
私の3年先くらいの難しいことを、レッスンしてもらえてたりする。
…んです。

そういう、歩みの速い人たちって。
きっと同じことを半年も言われ続けてるわけないもん。
チェロ弾き始めて9年目にして、私が弾いてる曲を。
せんせいの、他の大人の生徒さんたちだったら、チェロ初めて3年とか4年とかで弾いているんですよ。

だから、他の人って。
こんなところを何ヶ月も弾いてるわけなくて。
簡単に弾きこなしてしまえてるはず。

でも、私は。
時間という時間をかき集めて。
必死で弾いても弾いても。
結局。
「弾けてない」
って言われてしまう。

私が、普通の大人より、すごいうまくならなきゃいけない立場にあるから。
例えば、私が音大を受験するとか。
なんかのコンクールに出るだとか。
チェロの先生として生活しようとしてるとか。
チェロを職業にすることを目指してチェロ弾いてるというなら。
「そんじゃそこらのことでは、終わりにしません」
と、せんせいに言われるっていうのも、納得も出来るけれど。

絶対そうではないです。
私、自分で一番、そこは自覚してます。
プロになるわけでもないし。
音大に行くわけでもないし。
ただの大人の趣味、です。
だから、ものすごく、高いレベルの教わり方、厳しい指導っていうのを受けてるわけでは、決してない、と思います。
むしろ、せんせいは、私に。
相当低いことしか、求めていらっしゃらないはず、です。

なのに。
せんせいにしてみれば。
他の趣味の世界で楽しんで弾いてる大人に比べても、私の演奏って。
音程もあいまい。
曲想もまったくついてない。
指もまわっていないし。
弓も寸法考えて動かせてない。
だめだめだらけの、私。

だから、いつまでたっても。
「もういっかいですねー」
って、同じ曲ばかり何度も何度も練習することになる。

他の普通の大人なら。
別に、何の苦労もなく、せんせいの言うとおり弾いてるから。
こんなところで、停まってなくて。
私よりうんと先に行ってる。

気づいたら。
私の方が2年も3年も4年も先にチェロ始めたのに。
私の方がうんと進むのが遅くて。
私より遅く始めた人たちの方が、どんどん先に進んでて。
教則本1冊分から2冊分くらい、置いてきぼり、食ってて。

自分では。
私って、普通の人並みのチェロ弾きって、思っていたけれど。
やっぱり、私って。
普通の人よりかなり「のろまなかめさん」だったんだ、って。
結局痛感させられて。

そういうのが、もう嫌だから。
私だって。
チェロ人の何十倍も大好きだし。
私だって。
チェロを習いたい!って願ってた期間は10年以上、ってくらい、ずっとずっと人一倍チェロに憧れてたし。
私だって。
せんせいと出会えたこと、絶対一生に一度しかない奇跡だわって思ってるくらい、せんせいに出会えたこと、ものすごく、感謝してる。

だからこそ、本当は、絶対、負けたくないんです。
プロになるわけでも、音大に行くわけでもないけれど。

ただの趣味です、でも。
趣味の範囲内で最大限の努力をして。
趣味の人たちの中で、ちゃんと進んでいたいし。
趣味の範囲内で行ける所まで、ちゃんと弾きこなせるようになりたいんです。
プロに張り合おうとは思わないけれど、趣味のみんなが普通に出来ることは、私にだってちゃんとできると思いたいし。
本音を言えば。
他の趣味の大人より、のろまな自分ってすごく許せないし。
他の人に、絶対負けたくないから、ちゃんと前に進みたいんです。

でも。
そういいながら。

私って左手がとにかくドンくさいから、自由に指がまわらないから、チェロ弾きには向いてなかったんだ、とかいって。
自分で、自分をあきらめて。
どうせ、才能ないし、能力ないし、他の大人みたいに進めないし。
って、投げてきたのも自分自身。
どれだけ練習しいへんねん!ってくらい。
さぼり倒した時期、長いことありました。それも事実なんです。

だから。
「そんなしょうもない言い訳をして、結局他の大人に負ける以前に、自分自身に負けてどうするの?」って、今すごく思っていて。

背が低くても。
手が小さくても。
楽器が小ぶりでも。
高価な弓を持ってなくても。

自分さえ、ちゃんと前を向いて、必死で練習していれば、絶対。
前に進むことが出来るはず。

ぐうたらで、後ろ向きで、投げやりな自分が一番嫌で。
だから、そんな自分に負けたら駄目!

って思って。
特にこの2週間、必死でやってきましたが…


……でも。
やっぱり、いっしょでした。


奇跡なんて起きませんでした。


「だって、そこまで弾けたんなら、もうちょっと上の完成度を目指して欲しいわけよ」

って、せんせいは、おっしゃられますが。
でも。
他の大人は、いきなり、その「ちょっとうえの完成度」を持った演奏を、せんせいに聴かせてるんでしょう?
だから、私の2倍速ほどでどんどん、進めるんでしょう?
私は。
がむしゃらに弾いても。
いきなり完成度の高い演奏なんて、できないんですよ…。
いつもの何十倍も1曲に時間を費やしても。
完成度、上げられないんです…
結局、同じ曲を延々と弾くしかないんです。

どれだけ、どんくさいねん。
って。

正直。
ものすごく、ものすごく、落ち込みました。
もうむりです。

もう無理ってこれまでも何度も思ってきたけれど。

私は、普通の人が2週間もの時間、これだけ弾いたら、絶対に完璧に弾けるだろう曲でさえ。
まったく、なぁぁぁんにも。
弾けないんです。
努力したって、努力しなくたって。
結局、この先全然、進めないんです。
人の3倍も4倍も時間をかけて、ようやくひとつ進めるんです。

「それで、いいやん」

って、せんせいは、言うけれど。

私は、そんなドンくさい自分を、ドンくさいって認め続けて。
のろのろ進んでいくのは、もう嫌なんですってば。
こんなドンくさい自分に、これ以上負けたくないんです。
ちゃんと、普通の大人になりたいんです。
私だって、普通にチェロ弾きになりたいんです。

「エルガーやポッパーのコンチェルトをきりこさんに弾いてもらおうなんて、僕は思ってへん」

と、平気で言われる私は、自分で嫌なんです。
私だって。
オケの親父さんたちが簡単に弾きこなしてる「エルガーやポッパー」だって弾けるようになりたいんです。
「バッハだってな、5番は難しいから4番まででええよ」
と、見限られるのは絶対嫌なんです。
(オケの親父さんたちにも「きりこさんには5番以降は無理でしょ」っぽいことを、この前言われたしなぁ…)

だから。
人の3倍ドンくさかったら、人の3倍練習すればいい。
そう思って。
2週間頑張ったけれど…

やっぱり、出来なかったです。

「ゆっくりやったら、ええやん」

ってそうなんですけど。

無駄に弾いてる時間だけ長くなってきて。
内容が伴ってない私は、もう自分で嫌なんです。

来年は、チェロを弾き始めて10年目になります。
9年間もチェロ弾いてきているんなら。
それなりの自分になりたいんです。

チェロ弾き始めて5,6年の人より、進んでない自分は絶対に許されないんです。せめて、その人たちには追いつきたいんです。
同じせんせいに習ってるのに。
私のせんせいは。
うまいチェロ弾きさんををたくさん育てられてるせんせい、で。
普通の趣味の大人でさえ、5,6年で難しいコンチェルトを色々弾きこなせるように育ててしまうせんせいなのに。
私、8年弾いてても。
ろくにコンチェルトひとつまともに弾きこなせてない…。

それは、これまでさぼり続けてきたせいだけれど。
その分、取り戻せるなら、必死で練習して、追いつきたいんです、さぼってきた時間分。

時間がもうない、そういうわけじゃないけれど。

いつまでも、こんなところでとどまっている自分自身に、もうこれ以上我慢できないんです。

もっと、先へ。
もっと、前へ。
ちゃんと進みたいんです。

だから。
なくした時間をなんとか、戻したくて。
無茶するくらい弾いたのに…


でも、駄目なものは、駄目なんです…


私、自分が思ってる以上にドンくさいのかな。
それとも。
本当にチェロ弾く能力っていうか、センスって言うか。
そういうの、ないんかな…
楽器が好きなら。
弾けるもんだと思っていたけれど。

いくら、楽器がすきでも。
さすがに、ここまでドンくさかったら。
初めから、無理だったのかもしれない。

ポッパーのハンガリアンラプソディを弾くのが無理、だとか。
バッハの5番を弾くのが無理、だとか。

そういう「私にとってはとても難しい曲を弾きこなすことが出来ない」
とかいうレベルじゃなくて。

そもそも。
私がチェロを弾くって事自体が。
無理だったのかな…

どうやって、練習したら。
普通の人並みに、なれるのでしょうか。

だれか、教えてくれる人がいたら、教えてください。
私、やっぱりこれでも練習不足なのかな…
やっぱり。
一日平均4時間睡眠!にして。
夜中も音を出さずに練習しなきゃ、無理なのかな…。

そこまで無茶をしなきゃ、進めないんなら。
私にはやっぱり、ここが限界なのかもしれない。

この先は。
普通の大人にとっては、趣味で充分簡単に弾きこなせる位のレベルでも。
私にとっては難しすぎて。
それこそ、仕事をやめて、一日中練習しなきゃ進めないって域なのかもしれないです…。

もう、無理なんかな…。
いままで何度も無理って思ってきたけど。
そのたびに。
「できる」
って。
せんせいが、魔法をかけてくださって。
なんとか、ココまでたどり着いたけれど。

これ以上先って、私には、無理なんかもしれない。
せんせいも、最近。
「まーねー。時間をかけたら、できるようになります」
って。
「できないです」ってさじを投げられたり、あきらめられたりする、ってことはされないけれど。
できるけれど、簡単じゃないですよ、っていう感じかな…。
(でも他の人にとってはこんなところは「簡単」の領域だから、こんなところに人の3倍以上時間がかかってる自分が情けない、って話なんですよ、結局)

たくさんのきれいな曲を。
もっと弾きたいと、思っても、望んでも、願っても。
私には越えられない壁で。
そこには、どれだけ努力しても。
もう、たどり着けないんかな…。
たどり着ける頃には。
私、おばあちゃんになってる…。

「それでも、いいやないの」

って、せんせいは絶対言うんだけど。
そんな、超のろまな、自分が嫌なんです。

だから。
進みたくて、その一心で。
必死で練習したのになぁ…。

はぁ。
必死で向き合った分。
それゆえに。
結局やっぱり、できなかった自分に。
正直、かなり、落ち込んでます………。

ここから、立ち直るには。
結局、この2週間以上に、もっと練習するしかないんだろうけど。
これ以上どうやっても無理だし…

はぁ。
どうしたらいいんだろう………。
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